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イメージファイルの形式(タイプ)による
ファイルサイズと画質の比較

イメージの種別と、保存するファイル形式の関係を実例で説明します。
今までこのようなことを意識していなかった方は、多分結果に驚かれると思います。

グラフィックイメージの場合

下記のグラフィックイメージは、当サイトのアクセスログを分析してExcelで作成したものである。
このイメージファイルを各種のイメージファイルとして保存し、ファイルの大きさや画質を比較する。
なお、下記グラフにて使用している色数は11色である。

テスト用のグラフィックイメージサンプル。但し、データそのものは実際の分析結果です。

保存するファイル形式毎の保存ファイルサイズの結果
ファイル形式ファイルサイズ
(KB)
BMP206.6
GIF7.3
JPG24.0
PNG5.4
TIF206.2
TIF(圧縮)9.4

PNG形式で保存すると画質の劣化は無く、しかもファイルサイズは5.4KBと最小である。
ただ、この形式は比較的最近開発されたために一部のアプリケーションではサポートされていない場合がある。
なるべく多くのアプリケーションで使用することが出来るようにするとすれば、GIF形式で保存するのも考えるべきである。
一方、JPG形式で保存(JPG の圧縮の指定は 75%に設定)した場合、ファイルサイズは24KBと約4倍以上となり、かつ、画質も劣化(凡例の文字の部分を見るとぼやけているいるのが判る)している。
この例で判るように、グラフィック画像はPNG形式、又はGIF形式で保存するのが最適である。
無論、BMPやTIFは論外である。

写真イメージの場合

ホームページ・ビルダー提供の素材をサンプルとしています。下記表は、左の写真を各ファイル形式にて保存した場合のファイルサイズ例です。
元の写真は、サイズが640×480 ピクセルですが、大きいのでのサンプル写真は小さくしています。
変換後の写真は、表の下の文章内からリンクを張っていますので、興味のある方は見て実感してください。
但し、大分重いです。

保存するファイル形式毎の保存ファイルサイズの結果
ファイル形式ファイルサイズ
(KB)
BMP901
GIF142
JPG40
PNG685
TIF901
TIF(圧縮)439

TIF の圧縮は、PhotoEditor の出力オプションにて LZW & Differencing の圧縮指定をした場合です。
他の圧縮指定では、サイズは変わりません。
上記の表を見て判るように写真を GIF 形式で保存すると、ファイルサイズが結構大きいにもかかわらず画質が目で見てはっきりと判るほど低下します。
それに対して、JPG形式ではファイルサイズが GIF の1/3なのに画質の劣化はほとんどありません。
ちなみに、JPG の圧縮の指定は 75%に設定しています。
従って、写真を保存したりWebにて公開するにはJPG形式が最適です。
しかしながら、肉眼ではほとんど劣化は感じませんが印刷すると原画との違いがかなり目立ちます(特に大きくプリントする場合)。
印刷する可能性がある場合は、TIF形式のLZW & Differencing 圧縮で保存するのが最適です。
但し、この形式をサポートしているアプリケーションは余りありません。
ケースによっては、PNG形式で保存する必要があります。
又、PING形式もサポートしていない場合は、やむを得ずBMP形式で渡す必要があるかもしれません。

注意!
JPG形式で保存してあるファイルを、PNG形式やTIF形式に変換しても画質は向上しません。
単にファイルサイズが大きくなって、リソースを無駄に使用するだけです。
JPEG形式のファイルを読み込んで編集後、保存するときにPNG形式やTIF形式で保存する事により画質の劣化を最小限にすることは可能ですが、ファイルサイズが極端に大きくなりお勧めできません。
元々がJPG形式のファイルを編集後保存するときはファイル形式をJPG形式とし、画質の劣化をなるべく少なくするために保存時のオプションにて圧縮の指定を80%前後に設定するのが最適かと思われます。

Last update : 2022-07-18T19:41:37+09:00 (Monday)